オメガの人気シリーズ、シーマスター300からRe:233.90.41.21.03.001の一本をご紹介します。

ロンジンのヘリテージダイバーをきっかけとして発展してきた近年の復刻時計ブームは、チューダーのヘリテージ ブラックベイに象徴される傑作を生みながら、盛り上がりを見せてきました。

その発展の中で現代の復刻時計は、「オリジナルをそのままコピーするのではなく、オリジナルの意匠を活かしながらも、現代的なサイズと機能性を兼ね備えた、オリジナルの発展形でなくてはならない」との不文律がいつしか出来上がったように思えます。

こちらにご紹介するシーマスター300 マスターコーアクシャルは、そんな不文律に沿って生まれた一連のプロダクトの中でも、驚異的な機能性とクラシックながらシャープなスタイリングで、特に人気の高いモデルです。

2014年のバーゼルワールドにおけるオメガの最大の目玉商品として、鳴り物入りで発表されたのを覚えていらっしゃる方も多い事でしょう。オメガによる初の本格ダイバー、シーマスター300が発表されたのが1957年。

防水時計のコレクション、シーマスターのバリエーションとして、防水性能を200mにまで強化したシーマスター300は、スピードマスターやレイルマスターをはじめ、その後のあらゆるスポーツウォッチの原型となり、オメガ自身のみならず、時計業界全体に大きな影響を与えた名作でした。

その復刻盤として作られたこのシーマスター300 マスターコーアクシャルは、オメガ独自のリキッドメタルを採用したセラミック製のダイビングベゼルを備える300m防水の外装に、驚異的な超耐磁性能と、抜群の精度安定性、そして60時間のロングパワーリザーブを誇るオメガのインハウスムーブメント、キャリバー8500からデイト表示をオミットしたキャリバー8400を搭載したもの。

スチール製の他にチタン製やゴールド製など、その当初より様々なバリエーションが用意されましたが、機能性の点で選べば、軽くて頑丈、かつ耐蝕性にも優れるチタン製のモデルとなるでしょう。

グレード5のチタンを採用したケースやブレスレットは、当時のスタイリングを意識しながらも、現代のスポーツウォッチとしての剛性を併せ持ち、簡単にブレスレットの長さを延長できるフォールディングクラスプを備えています。

チタン製のモデルにのみ採用されているブルーの文字盤は、適度に表面を粗く仕上げており、エイジングしたかのようにベージュに着色されたスーパールミノバと共に、ビンテージテイストを醸し出しています。

風防もかつてのプレキシガラス風防から進化したドーム型のサファイアクリスタル製で、無反射コーティングが施されています。

ビンテージテイストを前面に押し出しながらも、ここまで高機能を極めたモデルは他に見当たらず、復刻時計ブームの中に生まれた様々なメゾンによる様々な時計達の中でも、最も現代の復刻モデルらしいものということが出来るでしょう。

品番：233.90.41.21.03.001
ムームブメント：自動巻き
ケースサイズ：41mm
防水：300M
ベルト：レザー
価　格：￥900,000＋税

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